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日本では2035年9月に皆既日食、リニア開業より早く見られる可能性

日本の皆既日食は2035年 地理
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北米大陸の広い範囲でまもなく皆既日食 盛り上がり過ぎて非常事態宣言も

太陽が月によって覆われ完全に見えなくなる皆既日食が2024年4月8日、アメリカやカナダなどで観測されました。

アメリカ本土で皆既日食が観測できたのは2017年以来7年ぶりのことで、特に今回の皆既日食で観測に好適なスポットとされていたナイアガラの滝周辺ではあまりの混雑ぶりに非常事態宣言が出されるほど。

日本でも現地のお祭り騒ぎがテレビで報道されたので、これまで皆既日食などに興味がなかった人も「そんなに盛り上がるのなら今度日本で観測できる時には見てみようかな」と思ったのではないでしょうか。

次の日本での皆既日食は2035年、北陸から関東で

とはいえ、そう簡単に機会がやってくるなら当然今回のように話題になるものではありません。富山市科学博物館のページ によれば、次に日本国内で皆既日食が見られるのは2035年9月2日北陸~関東北部で見られるとされています。

ちなみに皆既日食ではなく、月が太陽を隠しきれず外側にはみ出して光輪状に見える金環日食であればそれよりも前、2030年6月1日北海道全域で見ることができます。

前回の皆既日食は2009年7月22日、ただしこの時は観測地点がトカラ列島・奄美諸島の一部・硫黄島といった離島に限られたため、日本国内の陸地で見られた皆既日食となると、1963年7月21日に北海道東部で観測できた例まで遡ることになります。まだ生まれていなかったという方も多いかもしれません。

2035年9月2日のチャンスを逃すと、次にいわゆる本土で皆既日食を観測できるのは2063年8月24日(北海道南部・青森県)まで待たなければなりません。

将来のことなのに訪れる日が分かっているという、なんとも神秘的な皆既日食。またとない機会に合わせて、今のうちから旅行や転居を空想してみるのも楽しいかも?

*参照:日食|富山市科学博物館 Toyama Science Museum

リニアは「2027年開業」を断念

確実にやってくる皆既日食の一方で、当初目標としていた2027年の部分開業を正式に断念したのがJR東海の「リニア中央新幹線」。

すったもんだあって、品川―名古屋間が部分開通するのは2034年とも2037年とも言われています。2035年の皆既日食と、2035年前後のリニア開業。私たちのお目にかかれるのは、一体どちらが先なのでしょうか。

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この記事を書いた人
たのしい日本地理 HOT CHIRI編集部

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